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ベースカットシザーの選び方

執筆者の写真: 工 藤野工 藤野

更新日:3月10日


ベースカットシザー

はじめに

既にスタイリストとしてご活躍されている人にとってはご存じの内容かと思いますが、今回の内容を聞いていただくことによってご自身のシザーはどの様な特徴を持っているのかを改めて確認していただきながら、 それと同時にご自身の後輩の方にシザーの特徴を説明される際の参考にしていただければと思います。 

ヘアーカットをする際に必要なシザーは、大きく分けてベースカットカットシザー、セニング、ドライカットシザー。

これからカットを勉強される方が、まずそろえてほしいのはベーシックカットシザーとセニングです。


ベースカットシザーとは

ヘアカットで最も重要なシザーでありカット全体の7割はこのシザーを使い、デザインのアウトライン(土台)を作ります。故に一番長く触るシザーを言っていいでしょう。

ヘアーカットはまず、洗髪後の髪の毛が濡れておる状態で、毛先を切りそろえてデザインのアウトラインを作ります。ここでのカットをウェットカットと言います。そのためベースカットシザーをウェットカットシザーとも呼ばれます。

ベースカットは、頭部をブロッキングしそれぞれの箇所からスライスを引き出してカットしていきます。毛先を真直ぐなラインになるように切り揃えるブラントカット。

ブラントカットでは真直ぐに切れることが求められます。毛先をギザギザに切るチョップカット。

ブラントカットでは真直ぐラインが切れ、チョップカットでは刃先が逃げずにしっかりと刻んで切る。ブラントカットとチョッブカットを考慮すると、刃線のカーブ(R)は真っ直ぐなほうがよいでしょう。




ベースカットシザーの選び方

ベースカットシザーはたくさんの種類がありますが、選ぶポイントになるのはサイズ(長さ)とハンドルの形状の組み合わせです。

自分に合うハンドルを決めてから、サイズを考えるのも良し、サイズを決めてからハンドルを選ぶのも良いでしょう。

ハンドルは大きく分けて三種類有ります。メガネハンドル、段違いハンドル、立体ハンドル



サイズについては6インチを選択される方が最も多いのですが、短いのは5インチから長いので7インチまで0.5インチ刻みでサイズ展開があります。

シザーの前後(刃部とハンドル)の重さのバランスを把握するのも大事です。



シザーの開閉のやり易さも大事ですが、コームと一緒に持って違和感のないものを選ぶのも重要です。カット時間の短縮を試みるのであれば、開閉を早くするよりスライスを取る作業を素早くする方が効果的であります。そのためにはコーミング時に、シザーが自分の手の中に納まりやすいシザーを選ぶといいと思います。




それぞれのハンドルの特徴とシザーのサイズについては、別の記事で詳しく述べたいと思います。

 
 
 

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